私たちはお金の素材というと、現在日本の硬貨と紙幣で使われている和紙や銅などの金属を思い浮かべると思います。
ところが、過去には紙でも金属でもない物がお金として使われたことがあります。
変わった素材のお金
日本では太平洋戦争中に金属が不足していたことから、陶器で出来た硬貨が作られました。
陶器で作られた硬貨のデザイン(模様)は金属製の物とまったく同じ物でした。
ただし、太平洋戦争の終戦間際に陶器製の硬貨は造られたため、実際に金融市場に流通する前に敗戦を迎えました。
その結果、この陶器で作られた硬貨は日の目を見ることなく廃棄処分となったそうです。
陶器の硬貨の実物は見たことはないですが、強度を確保するために厚さは金属硬貨より厚かったと推測することができます。
このため、もし市場に流通していたなら、お財布が膨れてしまってかなり使い勝手は悪かったに違いありません。
中国では、19世紀に「竹」で作られた貨幣がありました。
また、「共産党」と「国民党」の間で内戦を行っていた1930年代には、「共産党」の勢力圏内で「布」で作られたお金が発行されました。
さらに、第1次世界大戦中のドイツでは「革」で作られたお金が発行されたこともあります。
基本的にはお金の素材には耐久性があり、偽造されにくい素材を使うのが一般的ですが、
戦争などの物資が不足している間は止む負えず、一般的とは言えない素材が使われることがあったようです。
プラスチック素材のお札
最近では耐久性があり、かつ汚れづらいプラスチック製のお札を使っている国があります。
このお札は「ポリマー紙幣」と呼ばれているのですが、現在、世界の30か国以上で正式な紙幣として使われています。
この「ポリマー紙幣」の特徴は紙と比較すると耐久性があるので、使える期間が長いという事です。
その結果、製造コストが紙幣より安くなる、長期間金融市場に流通させることができるという特徴があります。
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